愛知県 一宮市の動物病院 ふるはし動物病院 | 犬や猫のリンパ腫(血液のがん)の治療

血液の疾患

血液の病気には多くの病気がありますが原因が複雑で、診断も困難な場合が多く進行すれば死亡します。特に犬猫ではリンパ腫が血液のガンとしては発生率が高く、さらに免疫疾患としては自己免疫性溶血性貧血、特発性血小板減少症が多く見られます。血液学の診断は、血液細胞の形態異常を確認することが重要でそのためには血液トマツ検査や骨髄検査が必要になります。当院では血液疾患の診断を早期するため骨髄検査や全身的な画像診断を積極的に行い、診断後は抗がん剤や免疫抑制剤などを投与して難治性血液疾患の治療をしています。血液疾患に関しては細胞診が重要で、特に骨髄細胞診、リンパ球の細胞診に力を入れて勉強しています。

骨髄液を採取している状態
骨髄液を採取している状態
血液検査で貧血と異型リンパ球が観察されます
血液検査で貧血と異型リンパ球が観察されます


犬や猫のリンパ腫(血液のがん)の治療

犬猫の血液疾患の中では最も発生率が高く、進行性で死亡率の高い病気です。体の免疫を調節しているリンパ球が増殖する病気で犬においては全身のリンパ節が腫れるタイプが多く、猫では腸にしこりができるタイプと胸水の貯まるタイプのリンパ腫が多く見られます。診断は腫れたリンパ節の細胞を採取して細胞の形態の異常から診断できます。現在は遺伝子検査によりリンパ球の細胞の分類やそれによる生存期間、治療の反応性もわかってきました。治療は抗がん剤の投与が最も生存率がよく、当院でも3~5種類の抗がん剤を投与してリンパ腫の治療を行っています。現在多くのペットが当院でリンパ腫の治療を受けていますが、最近は抗がん剤の治療法も確立され、副作用も軽度で長生できるペット達も増えてきました。
猫の腸にできたリンパ腫で外科的に切除
猫の腸にできたリンパ腫で外科的に切除
膝のリンパ節が腫れたワンちゃんの細胞診
膝のリンパ節が腫れたワンちゃんの細胞診:リンパ節の過形成が疑えます
当院で使用される抗がん剤
当院で使用される抗がん剤


自己免疫性血液疾患の治療

自己免疫性血液疾患とは、自分の血液に対して何らかの原因で異常が起きそれに対して免疫システムが働き自分の血液を破壊してしまう病気です。赤血球を破壊する自己免疫性溶血性貧血と血小板を破壊する特発性血小板減少症があります。自己免疫性溶血性貧血は貧血と黄疸、発熱が見られ重度の貧血に進行する場合が多く死亡率も高い病気です、特発性血小板減少症は止血異常が起き全身に点状出血(紫斑)がみられ、進行すると消化管出血や脳出血を起こし突然死亡します。その他再生不良性貧血や赤芽球癆などもありますが診断は困難です。積極的な治療が必要で、副腎皮質ホルモンと免疫抑制剤の併用、重症の場合は輸血やγグロブリンの投与をします。治療には時間がかかり半年以上の投薬が必要となりますが治療に反応すれば症状が緩和し健康な生活が送れます。
■自己免疫性溶血性貧血の血液像


【骨髄検査所見】
大型の赤芽球や有核赤血球が多数見られ、造血機能が盛んに行われている


【末梢血の血液トマツ所見】
赤血球が少なく、薄い。赤血球の形態も大きさにばらつきがあり有核の赤血球も観察される


猫の貧血の治療

猫の貧血は多く見られ、原因は感染症では猫白血病ウィルスによるもの多く、ヘモバルトネラと言うマイコプラズマもまれに見られます。
さらに慢性炎症や慢性腎疾患や骨髄疾患での貧血もあり原因を治療することが重要です。重症の貧血では輸血が必要であり、当院には供血用の猫ちゃんがおりそのネコちゃんから輸血を行っています。
貧血で来院した猫ちゃんの骨髄検査の様子(大腿骨より全身麻酔下で骨髄液を採取します)
貧血で来院した猫ちゃんの骨髄検査の様子
(大腿骨より全身麻酔下で骨髄液を
採取します)
骨髄検査で白血病と診断
骨髄検査で白血病と診断
貧血の猫の末梢血
貧血の猫の末梢血



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