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症例集

リンパ腫を探せ!

2021.09.16

犬も猫も慢性の下痢、嘔吐、食欲不振、体重減少で来院される患者さんが多くいます。大半が慢性腸症の可能性がありますが治療抵抗性の患者さんに消化器型リンパ腫があります。この病気は多様性があり詳しく調べていかないと診断できません。まずはエコー検査で腸の状態や腸管のリンパ節が腫れていないか調べます。さらに針吸引細胞診を行ってリンパ球の腫瘍細胞がいないかをみていきます。最終診断は内視鏡にて腸粘膜の組織を採取して病理検査と遺伝子検査を行います。もしリンパ腫であれば治療は化学療法を含めた治療となり病気が進行すれば死亡する場合もあります。とにかく長期間の下痢、嘔吐はリンパ腫を探すことが重要です。写真はリンパ芽球様細胞が増殖したリンパ節です。

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