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症例集

骨頭切除はよい術式?

2021.10.06

最近増えてきたトイ犬種のレッグペルセス病(大腿骨頭無菌的壊死)は5ヶ月ぐらいから骨頭部の血行が悪くなり骨や軟骨への栄養供給が不十分となり成長過程で骨頭が変形、壊死を起こし最終的には骨折してしまいます。多くの患者さんは数か月間の後肢ビッコで来院されます。レントゲン検査、整形学的検査で診断可能です。内科的治療は痛み止めやサプリメントですが反応はいまいちです。痛みが継続することから当院では疼痛をなくすために骨頭切除を行っています。しかし若い活動期のワンちゃんの骨頭を切除して大丈夫かという疑問はあります。オペ後はしっかりリハビリをすることはビッコはよくなりますが伸展時の拘縮や筋肉の萎縮と違和感は残存します。人では股関節全置換術(人工関節)がセオリーですが小型犬の人工関節は特殊な外科で日本では数人の獣医師しかオペはできません。今後の獣医学の進歩に期待したいですね。

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